モデル番号って?

2008年の3G発売以降、iPhoneは携帯電話としてもかなり優秀です。

 

新モデルごとに、世界各国の最新の通信規格・通信方式・携帯キャリアの周波数帯に対応してきました。

 

まさにグローバル端末です。


とはいえ、同じ端末で世界中のすべての規格・方式・周波数帯に対応するのは非常に困難です。

 

結果、iPhone5Sは。同じiPhone5Sでも通信方式や販売エリア(北米・アジア・ヨーロッパ)ごとに8モデル存在しています。


iPhone6以降は、通信チップが進化したことから5モデルにまとまりました。

その詳細な違いを見てきましょう。


 

iPhone6/6plusには、2つの方式タイプと3つのモデル番号があります。

合わせて5種類あります。


①A1586(GSMモデル)/A1524(GSMモデル)

TD-LTEに対応していますが、3G-CDMA非対応モデルです。

主に香港・アジア圏、欧州で販売されているモデルです。

VerizonやauのようなCDMA方式に対応していません。

日本の技適に対応しています。



②A1586(CDMAモデル)/A1524(CDMAモデル)

TD-LTEや3G-CDMAなどのすべての通信方式をカバーするモデル。

日本、北米Sprintで販売されているモデルです。

日本の技適に対応しています。

 


③A1549(GSMモデル)/A1522(GSMモデル)

TD-LTE、3G-TD、3G-CDMAに非対応モデルです。

US、カナダのAT&T、T-mobileなどが販売しているモデルです。

VerizonやauのようなCDMA方式に対応していません。

日本向けの技適がありません。


 

④A1549(CDMAモデル)/A1522(CDMAモデル)

TD-LTE、3G-TDに非対応モデル

US、カナダのVerizonなどが販売しているモデルです。

日本向けの技適がありません。

 

 

⑤A1589/A1593

中国のキャリア「中国移動」専用モデルです。

FDD-LTE、3G-UMTSは、国際ローミング用としています。

3G-CDMAに非対応モデルです。

VerizonやauのようなCDMA方式に対応していません。

日本向けの技適がありません。

 



iPhoneの仕様とLTE対応モデル

Apple公式のiPhoneの仕様とLTE対応モデルはこちら。

 

iPhoneの仕様

http://www.apple.com/jp/iphone-6/specs/

 

iPhoneのLTE対応モデル&キャリア

http://www.apple.com/iphone/LTE/

 


iPhone6/6plusのモデル別規格・方式・周波数一覧

モデル別の通信規格、方式、周波数対応一覧です。


 基本的にA1586/A1524(GSM・CDMA)は、A1549/A1522(GSM・CDMA)を内包しています。


規格

方式

周波数(MHz)

モデル

A1586 

A1524

(GSM)

モデル

A1586 

A1524

(CDMA)

モデル

A1549 

A1522

(GSM)

モデル

A1549 

A1522

(CDMA)

モデル

A1589 

A1593

 

2G

GSM

EDGE

850



900

1800



1900


3G

CDMA

EV-DO

RevA,B

800

- -
-

1700

/2100

- -
-
1900 - -
-
2100 - -
-

UMTS

HSPA+

DC-HSDPA

850


900


1700

/2100




1900


2100


TD-SCDMA

1900

(F)

- -

2100

(A)

- -

LTE


FDD-LTE

1

(2100)

2

(1900)



3

(1800)



4

(AWS)



5

(850)


7

(2600)



8

(900)



13

(700c)



17

(700b)



18

(800)

 ◯

19

(800)



20

(800 DD)


25

(1900)


26

(800)


28

(700 APT)


29

(700 de)


TD-LTE

38

(TD 2600)

- -

39

(TD

1900)

- -

40

(TD 2300)

- -

41

(TD 2500)

- -

 



iPhoneが対応している技術規格・方式

iPhoneが対応している技術規格・方式の簡単な説明です。

様々な規格や方式が国やメーカーごとに呼び方が異なっていますが、他の携帯電話でも同じ用語です。

 

■通信規格

・2G

第2世代通信規格のこと。日本ではmova(PDC方式)など

 

・3G

第3世代通信規格のこと。日本ではFOMAなど。

 

・LTE

第3.9世代通信規格のこと。au・ソフトバンクは4Gとしているが、厳密には第4世代へ移行する過渡期の技術規格。

 

 

■通信方式

・GSM

2Gの通信方式。海外では主流だったが、日本では採用されていない。

 

・EDGE

2Gのパケット通信規格。日本では採用されていない。

 

・CDMA EV-DO RevA,B

3Gの通信方式。日本ではau(元KDDI)のCDMA 1Xサービスとして採用。

 

・UMTS

3Gの通信方式。日本ではNTTドコモのFOMA、ソフトバンクの3Gが採用。

そのため、昔のNTTドコモとソフトバンクの携帯の充電器が同じでauが異なっていた。

 

・HSPA+、DC-HSDPA

第3.5世代の通信規格。日本ではFOMAハイスピード。

 

 ・FDD-LTE

周波数分割復信方式のLTE。北米、日本などのNTTドコモ・au・ソフトバンクなどの携帯各社が主に使用しているLTE方式。

 

・TD-LTE

時分割復信方式のLTE。主に中国などで展開されている。日本ではソフトバンクの旧ウィルコムとUQだけが対応していたが、NTTドコモ・au・ソフトバンクともにAXGPという互換サービスを通じて対応している。

 


国内の各携帯キャリアの周波数との対応表はこちらを参照ください。